PROJECT STORY 02
サーバレス化を実現する
AWS Lambdaなど
AWSの最新技術を活用した基盤構築
産業・公共ビジネス第2本部
産業基盤第1部
プロジェクトの経緯・課題
システム基盤の設計・構築を担当。システム開発要件の中で取り込まれる新しい分野の技術に対するキャッチアップの継続が課題。
大手通信情報系企業のWebシステム開発案件において、システム基盤の設計・構築を担当しています。現在は主にAWS上にシステムを構築しており、必要に応じてオンプレミス環境と連携させています。プロジェクトの課題は、システム開発要件の中で取り込まれる新しい分野の技術に対するキャッチアップの継続です。具体的には、一部の機能をサーバレス化するためAWS Lambdaを利用した基盤への変更や、AWS Lambdaでは対応しにくいシステム構成においては、AWSのコンテナサービスを活用した基盤を構築することが求められています。また、最近ではIoTに対応する基盤変更などの要件もあります。
※AWS(Amazon Web Services):Amazon.comにより提供されているクラウドコンピューティングサービス
解決方法
従来のシステム構成で構築ができても、あえて新技術を採用。新しい技術を積極的に活用することで、現場で通用するレベルへと引き上げていく。
基本的にはAWSに限った話ではないですが、新しい技術にキャッチアップしていくために常に変化を加えています。例えば従来からあるシステム構成で構築可能な場合でも、あえて新しい技術を利用したシステム構成を積極的に採用し、新しい技術を実際の現場で通用するレベルまで引き上げることを意識しています。
また、技術動向や世の中で流行っていることにもいち早く情報収集をしており、最新技術に対するちょっとした機能検証は日頃から行うようにもしています。
開発における課題
積極的に自動化を試行しつつ、実態と合うように、汎用性あるツールを構築していく。今後はコンテナ化をより進めて、生産性向上を強化していく。
システム基盤構築の生産性を上げるために自動化を積極的に試行しています。例えば、ネットワーク構築周りの自動化では、AWS CloudFormationを利用したシステム基盤構築を行ったことがありました。しかし、構築後の変更作業には使いにくく、思ったほど生産性向上につながりませんでした。次のリリースの際は他の自動化ツールを利用した構築に変更し、汎用性のあるツールに作り替えることで、構築後の変更作業を効率化することができました。
サーバ側では構成管理ツールを使った構築の自動化を行っていますが、同じような作業が思ったほど少なかったり、リリース後の変更作業に利便性をあまり感じないことがあるため、今後はコンテナ化をより進めて、生産性向上の強化を検討しています。
お客さまの反応や将来の展望
未来を見据えたシステム作りや手法を提案。お客様に評価される、今日だけに留まらない、より良いシステム作り。
お客様とは、先を見据えたシステム作りや手法を検討しています。AWSなどのクラウドベンダーに障害が発生した際もサービス停止となりにくい、可用性の高いシステム基盤を目指しています。
また、ログ分析基盤やオートスケーリング機能などを活用し、運用保守しやすいシステム構成を意識して構築しています。そういった一つひとつの機能を積極的に提案し、より良いシステム作りを心掛けていることを評価していただいています。